Kさんの仕事の最終確認を手伝った。広い机が必要な作業で、富士そばで軽く食べ、いざルノアール。デートの雰囲気は一切なかった。「ケーキ食べたいんやけど」「机が埋まるやろ、終わってからな」「そやな」。閉店時間になっても終わらず、漫画喫茶へ。広めの…

この冬、毎日酷使した「真っ白な土鍋」が真っ白なまま春になった。上出来だと思う。"使ったらきちんと洗う"が、できるような安定した冬だったということだ。 *** Kさんと初めて会ってから、4ヶ月がたった。初めて二人きりで会ってからは3ヶ月。総計10…

Kさんが忙しい中まめに構ってくれるので、今までの恋人にも同じようにしていたのかと聞いてしまった。答えは想像通りで、想像以上に落ち込んだ。「今までの恋人なんて比べ物にならないよ、サキちゃんだけが特別だよ」なんて、Kさんが言うわけない。そんな…

手をつなぐこと、キス、ハグ、セックスが、自分にとってどれだけ重要なのかを実感する日々だ。ふと、このままKさんとセックスをしない選択肢があるのかもしれないという考えが過る。そのままKさんに伝えると「それはないない、勘弁してくれ~」と返された…

思わず「だから売れないんだよ…」と呟いてしまった。想像力がないということは致命的だなぁと思う。例えその仕事に愛がなくても、仕事なのだから最低限はやってくれよ。わたしにまともなことを言わせないでくれ。売れない理由って、実は単純明快だ。*こうい…

Kさんの仕事の合間に会いに行く。カレーを食べて散歩をして、喫茶店でフレンチトーストを食べて散歩をして、また喫茶店へ行った。帰りの電車に乗るための改札に向かうわたしの身体は、鉛のように重い。「いきなり歩みが遅っ!」と笑われた。「さみしい」の感…

初めて、Kさんからの連絡が半日なかった。仕事に集中しているか、これから忙しくなるのを見越して眠っているか、体調が悪いのか、わたしに連絡するようなテンションじゃないのか、嫌われてしまったか、はたまた他の女に会っているか。悲しい理由が次々と浮か…

Kさんがときどき「もう少しで構ってあげられるようになるから待っててね」的なことを言うのだが、今でも十分すぎるほど構ってもらっているので、先を想像すると怖くなる。一緒にぐるぐる周ってバターになるしか道はないかもしれないな。昨日はビデオ通話をし…

口ばっかりで行動が伴わない男のことは信じなさんな、という先人たちの教えからいくと、Kさんの行動はすごいと思う。家にはあげないと言っていて、それはこの先も変わらないだろう(わたしもある程度は納得していた)と思っていたが、いきなり裸の合鍵をく…

Kさんと会えた。飯田橋のカナルカフェで速度を落としていく総武線に向かって両手で思い切り手を振ったら「やめなさいよ」と苦笑された。母親と同じ反応だ。水がたくさんあるところは本当にいい。「広めの公園と水がそばにあるところに住みたいね」などと話…

この“ぬまぁ〜”とした気温と湿度、気圧で元気が出ない。Kさんに「なんでいま一緒いないの、チューしたいよぉぉぉ」と電話口で叫んだら「情緒!」と笑われた。

しばらくはKさんに会えないと思っていたが、お昼ご飯を一緒に食べることができた。無理させているような気がしていたけれど、そんなことない、と思わせてくれてありがとう。ラーメンを食べて散歩して、ミルクセーキを飲んだ。二人きりになるタイミングがなく…

Kさんと会えた。カレーを食べて散歩して本屋さんへ行って散歩してホームセンターへ行って公園でぼんやりしてお茶して散歩して100均に行ってしゃぶしゃぶを食べた。しゃぶしゃぶを食べながらした話の中で「こいつにはかなわない」と思ったらしい。わたしはそ…

Kさんがうちに来た。わたしの作ったご飯を「おいしい、全部おいしい」と言ってもりもり食べてくれた。3合炊いたご飯もなくなりかけた。わたしに触れもせず、食後のコーヒーを飲んで帰ろうとするので、背中越しに「ハグぐらいさせてよ」と声を掛ける。振り…

Kさんがわたしを「サキちゃん」と呼ぶ練習をし始めた。ラインでそう呼ばれる(打たれる)だけでキュンキュンする。わたしが友人と会った帰り道とKさんの仕事帰りの時間が合ったので、お互い歩きながら電話をする。たどたどしく「サキちゃん」と呼ばれて道…

「信頼しているし不安はない、自信もある」と面と向かって人に言ったのは初めてだった。それも、こう言うことで牽制したりプレッシャーを与えるなどの意味はまったくなく、自分の気持ちを言葉にした結果だ。こんなことがあるんだな、と不思議に思う。わたし…

全身麻酔で手術を受けた。あとから聞いたところ「麻酔おもろ~この感じを文章にするのはなかなか難しそうですね~はははは~」と笑っていたらしい。まったく覚えていない。看護婦さんが「いろいろ考えずに眠りに入ることってなかなかないですから、貴重です…

おっぱいがものすごく張っているな、と思っていたら予定より一週間早く生理が来た。 毎月股間から血を流すのがデフォルトという自分の構造に「へぇ、やっぱそうなんだね?」という感情が伴っていない相槌みたいな感想が浮かぶ。 いつか自分のお腹の中に誰か…

Kさんと、わたしがむかし付き合っていた人の話をしていた。 「別れてよかった〜」 「向こうもそう思ってるよ。みんながそう思って生きればいい」。 「次会うとき履歴書書いて持ってきて、面白そうだから」とか本気で言ってくる気狂いのくせに、ときどき、正…

仕事でミスが発覚し、久しぶりに頭をフル回転。どうにか一日で事態を収束させたが、頭の毛根が焼き焦げる匂いがした。わたしがしている仕事は「臨機応変」が求められる、というか「臨機応変」しか求められない。基本性質としては変化を恐れるタイプなのに、…

赤べこを作る工房の人の言葉。「ほんとさりげなく(置いてあるもの)、埃をかぶっていてもいいと思うんです。民芸品ってそういうもの。美術品とは違うので」。心に深く深く深く刺さって、泣いてしまった。こういう美学(というか何と言ったらいいんだろうか…

美容院へ行った。わたしが長めにとお願いするときはモテようとしているときだな。それでも少年感は否めないが、数日経ってとてもいい感じになった。今!今!わたしに会うなら今ですよと思いつつ、二人きりで会おうと口説くわたしvs常に塩対応のKさんという…

こんなに夜が悪く言われた一年があっただろうか。わたしは夜が好きなので、世界に夜が戻ることを、なんならちょっと長くなって戻ってくることを期待している。生活が続くように、夜は続く。 *** この年末年始、一度だけ気が狂いそうになっただけで済んだ…

ぎゅうぎゅうに仕事を納めて、近所のカフェへ。こちらも年内営業最終日。「作りたいものを作りたいときに作って食べさせてください」と言って美味しいものをたくさん出してもらった。わたしは夜が好きなので、世界の夜が戻ることを、なんならちょっと長くな…

ありきたりなことを言うようで申し訳ないが、いやもはや申し訳なくなんかない、どんどん言っていくべきだ。職場の年上男性部下とうまくいっていない。本社から飛ばされてきた人である程度覚悟していたが想像の5倍くらいやばかった。いろんな本を読み、どこ…

Kさんから深夜のラインが来ないと、夜の無駄遣いをしているような気分になる。Mくんからも連絡はない。誰にもわたしに会いたくないし、何をしているか気にならない。そういう事実を抱えて生きていくには、人生は長過ぎる。 * 6年前の日記に「田園都市線…

そうか、わたしはネオテニーなのか。友人の子どもと手をつないでいる写真を見て、自分の頭のでかさに気付いた。明らかに子どもの等身だ。共感覚、大人になればなくなるという喉の一部分が残ったままなこと、アキレス腱が短いままで足の外側の成長に追いつか…

久しぶりに歯医者へ行った。口の中の写真を撮られたときの、こもったシャッター音に反応してしまった。撮られることだけでもやばかったのに、タオルの下で白目をむくほど興奮した。わたしはどうやら磨く力が強すぎるらしく、田房永子さんの漫画の一コマ「こ…

「爪切男×高野政所 職質された夜にかぎって 第二夜」を配信で。斜め上のアングルから見る爪さん政所さん、それだけでなんか笑えた(配信の良さ)。人柄が良い二人のひどい話は、安心して笑って聞けた。 とったメモには【家族のいない大工】という面白悲しい…

Kさん、すごくすごく優しい。なのに基本的には塩対応でピシッと線を引いてくる。この感じはあれだ、ベテランホストだ…と気付く。Kさんがホストじゃなくて良かった。店に通い詰めるところだった。昨日はラインで喫茶店の話をしていた。Kさんがツイッターにあ…