青山を歩く。カレーうどんを食べた帰り道。
いけ好かない人たちの群れにイラついた恋人が「お前らなんて俺の小説の中で八つ裂きにしてやる!」と呟いたので、
「……縦にな!」とわたしが続けた。
ふたりで爆笑。そんなふたりだった。

あんなに楽しかったのにね。きっと、ずっとそう思い続けるのだろう。
砂山の棒倒しを永遠にひとりでしているみたいだ。