意外と早く、その時は来た。
●●●と遭遇したのだ。
タイミングを見計らって、声をかける。
忘れられていることが、一番怖かった。その次は「ストーカーかよ」だ。
実際●●●が発した言葉は「おー来てたのかー!」だった。
わたしはバンバンと彼の胸を叩き「ブロック外してください!」というのが精一杯だった。
●●●は一瞬の間ののち「お、おう…」と言った。
その先なんて考えていなかった。
しつこくすれば嫌われる。わたしはそのまま彼から離れた。
忘れられてなかったことがうれしい自分死ねよ。

昨日の年下髭メガネの欲情が、わたしに勇気をくれた。それがなければ、尻尾を巻いてその場を後にしていただろう。

男の欲情はわたしを救う。

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●●●と遭遇したことで、髭メガネとのことがあっという間に薄まってしまった。
わたしはやっぱり●●●みたいな男が好きなんだろう。死にたい。

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ハマジムの忘年会イベントへ行く。
爪切男の「風俗で燃やしてもらうことにはまっている」話、全方向から面白かった。
大橋仁の少しまじめな話も良かったし、気になっていた「トゥルーラブ」を見れて良かった。
バクシーシ山下の撮った花岡じったの引退作は、「テレクラキャノンボール」と同じく、つらい気持ちになった。みんながわたしを笑っているから。
それでもわたしは見てしまう。笑っている人がいるところで見ることを望んでしまう。
よく分からない感情になって、バクシーシさんから「死ぬほどセックスしてみたかった」カレンダーを買った。「10連休のところ、直して使ってね」。

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Tさんとメールのやり取りをする。
「その人の彼女が、怖いくらいブスなんだよ」。
そんなことを言うようなタイプじゃなかったからびっくりした。
素直にそう伝えたら「いや、怖いくらいブスなんだよ。でも才能があって仕事が早い」「それならいいなぁ。わたしは中途半端なブスだからな」「そんなこと言っちゃダメ!」「じゃぁ可愛いよって言ってくださいよ」「可愛いよ、いや本当に」「……満たされました」。

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