「男の欲情はわたしを救う」という話。

Oさんが「近くで友達と飲んでいるからサキちゃんもどう?」と連絡をくれて、のこのこと向かった。
わたしがほとんど飲めないことを知っていて誘ってくれるのでとても気楽だ。
本当の酒飲みは強要などしないし「お酒が飲めなくてかわいそう」なんて言わないのだ。

しっかし数年前まで、友達の友達と初対面で(ある程度は)楽しく話せるような人生になるとは思っていなかったな。
無駄に緊張していたし、虚勢も張っていた。イケてるのか、イケてないのか、査定されるのがとても怖かった。

そのピークは処女だった頃だが、20年経ってもなかなか拭えないでいる。

「口説かれなければアウト」。
マジでそう思っていたのだ。
(前回日記のように恋人、恋人の友達、わたし、というメンツならば口説かれ済が①いるので大丈夫)


でも今は、口説かれなくても楽しい時間を過ごせるということを知っている。

しかし、どうしたって「男の欲情はわたしを救う」のだ。

「ほんとはサキちゃんと二人きりで飲みたかったんだけど、勇気が出なくて、せこい誘い方をしてしまった」とOさんが目線も合わさずに切なそうに言い、
出張中のTさんから「早くサキに会いたいなぁ。こないだのかわいかったところを思い出してます」とメールが来て、
わたしは、明らかに救われた。


今日は心なしか肌艶が良く、「どうしました?松田龍平でもいました?」と同僚に聞かれて笑った。