職場のエレベーターで車椅子の人と一緒になった。
その車椅子がものすごくかっこよかった(黒いつや消し加工で、車輪が細いタイプ)ので、思わず「めっちゃかっこいい車椅子ですね」と声を掛けた。「わ、ありがとうございます。もうボロボロなんですけどね」。

「それ、すごくサキっぽい話だな」「どのへんが?」「そのコート可愛いですね、とかそういうことでしょ?」「ん?そうだね。でもコートだったら声掛けないかもしれない」「なんで?」「ユニクロかもしれないから…困らせちゃいそうだから…」。
別にユニクロだから褒めないわけではないのだけどさ、この感じ、伝わるだろうか。
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友達(男性・33歳)と“今まで最高に楽しかったデートについて”コーヒーを飲みながら話した。
「横浜で中華を食べて、クラシックなホテルのスイートに泊まったやつ~」「……アメニティがブルガリだったでしょ?」「そう!サキさんも泊まったことあるの?」「ある~」。
彼がこういうホテルデートを「最高」と話すのが意外で、なんだかとても嬉しかった。

性差についてよく考える。
職場の上司(女性・45歳)が、部下(男性・23歳)に「男の子なんだかいっぱい食べないと~」と言っているのを聞いて、卒倒しそうになった。