アフターコロナ、ウィズコロナ、ステイホーム、ソーシャルディスタンス、自粛生活。
意地でも口にしたくないという気持ちがある。
食べやすいように、口当たり良く薄ら甘く加工されたお菓子を食べて美味しいと感じるのは、あなたと一緒のときだけだから。

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昼夜逆転が何周かして、午前中に掃除と洗濯、サラダと八朔の食事、そのあとのコーヒーまで済ませてしまった。
「わたしはここにいないな」と感じる時間は久しぶりだった。
自分探しなんて必要ないけれど「いない時間」は時々やってくる。
衝動的に髪を赤っぽく染めた。そうしないと自殺しそうだった。

死ぬまで不摂生したい、だから健康でいたい。
いつだったか、「死ぬまでセックス」という週刊誌のコピーが嘲笑されていたけれど、
みんな死ぬまでセックスしたいわけじゃないなんて意外だった。

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数日前の失恋みたいなものを思い出して、友達にラインする。
「わたし、なんとなくフラれたみたいなんだよ」
「どうせ自分が安心できるだけの薄幸ブスにいったんだろ」「いまのこの状況であんたを選ばない男はマジで心底見る目がない」

泣いた。

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