友達とご飯を食べた。
脳にも口にもフィルターをせずに会話をしたのは久しぶりで、下品なくらい元気になった。
件のドラマ『スイッチ』の話もできた(友達は見ていなかったので無理やりブルーレイに焼いて送りつける)。
あらすじを聞かれて、緊張せずに話せたとき「わたしはこの人のことを信頼してるんだな」と感じた。
無理にうまく話そうとも思わなかったし、退屈されたらどうしようと焦ったりもしなかった。
こういうことで急にハッキリすることがある。

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美容院に行った。
前髪を少し薄くしたいのでサイドは伸ばす。
相変わらず髪色を褒めてくれる。
「美容師として本当にここまで褒めるのはどうかと思ってるんですよ、でもめちゃくちゃいい色だしうまいです」
「ありがとうございます。でもタイミングがつかめないだけで本当はあなたに染めてもらいたいんだよ」
「自分で染めるの飽きた~!ってなったらでいいですよ」。
商売下手かよ、と笑った。

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芍薬を一本だけ買った。
あっという間に紙みたいに咲いてしまう。