買ったときはどう着ていいか分からず放置、
しかし好きなテイストであることは間違いないので捨てずにいた服が、数年経って大活躍、ということが割とある。
最近着ているのはそんな歴史があるようなものばかりだ。
その中の一着が、破れた。
薄い素材だということもあって、単純に縫うだけでは明らかにおかしくなってしまう。
霜グレーのフェルトを三角形に切り、カラフルな刺繍糸で縫い付けた。
それを見たTさんが「センス抜群な貧乏な家の子じゃん!」と言うので笑った。


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毎年6月7月は、体調が悪い。気圧気温湿気、全てに振り回される。
自分の内臓相手に不戦敗する気分。
いつも行く病院が臨時休院だったので絶望しつつ別の病院へ行く。
待合室で座っていることもままならず、受付で「どこか横になって待てるところはありますか…」と言った結果、手術室に通された。
手術室という名のついた、明らかに「そういうスペース」で、カラムーチョの段ボールに入った緊急用のトイレや電気毛布、アムウェイの紙袋に入った懐中電灯など、見どころ満載だったが、堪能できずに残念だった。
点滴のあまりの効果に「コスパ良すぎでは」と思う。冷静になればコスパが良いわけはない。


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仕事のことで上司にいろいろメールで質問する。
文面からはっきりと「細かいこと言ってないで黙って働けや」というのが伝わってきて、
これがプライベートだったらどんなに落ち込むことだろう。
絶対に黙らない。働くからには黙りません、という気持ち。


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●●●が夢に出てきた。
わたしたちがしたことといえばセックスだけだが、生活を共にするところが細部まで再現されていた。
起床即涙が止まらなくなる。
2018年の年末に会ったのが最後だが、●●●を思い出さない日はない。