久しぶりにミスタードーナツを食べたくなってミスタードーナツを買った。
分かりやすく胃もたれを起こし、自業自得の手本のようだと思ってちょっと誇らしくなったのち、身体を丸めた。

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今まで、出会って間もないのに自分の話が多めの人に対して「この人は潜在的にわたしに興味がないのかな」と感じていた。
でも興味ありそうなことも言うしなぁと単純に疑問で、オブラートに包んで聞いてみたところ「申し訳ない、そうではない。自分のことを知って欲しいという気持ちが強く出てしまった。サキさんにはめちゃくちゃ興味あります。知りたい気持ちはあるのですが、それよりも先に自分のアピールをしておかないと間に合わない!と焦っていました」とのことで、こういう気持ちをきちんと言葉にして伝えてくれるのはすごいなと感心したし、ものすごく納得した。
わたしはついつい話を聞く側にまわりがちで、それは職業的なこともあるけれど、自分のアピールという点では確かに足りていないだろう。
「よく話を聞いてくれる人」ということ以外は印象に残りづらい。わたしがなにが好きかということは、現時点で彼には伝わっていないのだから。
これは2020年、一番の気づきではないだろうか。

今まで、そうやって「わたしに興味ないんだろうな」と判断してきた(主に)男たちのことが頭に浮かんだ。
心の中で「話を聞いてほしいだけならキャバクラに行ってくれよ」と悪態をついたこともあった。もちろん実際「誰でもいい」という(主に)男もいただろうけれど、「あれはアピールだったんだ」とはっきり分かった(主に)男もいた。

この気づきをくれた男の子とは、きっと長い付き合いになるだろう。