わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに(枡野浩一
という気持ちが限界まで達したので、都内のちょっといいホテルを予約した。
自分で前髪を切った。おでんのたまごを2つ食べた。乾かないと分かっていて洗濯をした。シャイニングの双子のTシャツを買った。

「いつもと違うところで昼寝をしてみたい」と友人に言われてうちのベッドを開放したことを思い出す。
常々、実家プラス保健室のような部屋にしたいと思っているのだけれど、実家感の圧倒的勝利が続いている。
保健室のような、いつでもシンとしていて、人が集まりやすいような集まりにくいような、オーガニック過ぎない清潔感がある部屋に憧れる。
しかしそもそも築45年以上の古いマンションだし、インテリアセンスもないし物も多い。定期的に全て燃やしたくなる。
雑な買い物は薪を買っているようなものだ、と思って虚しくなるが止まらないものだな。