Kさんに泣かされた。
発端はくだらないことだったが、わたしがずっと気にしている「Kさんに見合う面白さがないこと」を執拗に責められたような気持ちになり、ビデオ通話越しにしくしく泣いてしまった。
ここで怒ることができない自分をはっきりと確認して「やっぱり関係性に自信がないのだと思う」と言うと、「じゃぁいますぐ籍を入れよう」「俺が意地悪だっただけだから、サキちゃんは何も悪くない、申し訳ない」と返された。
「そもそもサキちゃんは面白いよ、ネタの宝庫だし」と言われても、自分ではそうは思えないし、それがメスとしての魅力に通じていないなら、(この関係性では)あまり意味がない。
何か言葉を発しようとすると涙があふれてきて、「ちょっと考える」とだけ言って切ろうとしたら「なにを考えるの」と頑なに切らせてくれなかった。
「「考える」と言って電話を切られる方の身にもなってよ」と言われ、確かにそうだなと思い直す。

結局、わたしは自信がないのだろう。
Kさんに対して不安もないし別れたいなんて思ったことはないけれど「わたしでいいのかな」とは常々思っている。
「俺が自信を持たせてあげられてないことが問題だから、サキちゃんはそのままでいいんだよ」「もう意地悪しないで、優しくして」「分かった」。
「サキちゃんといるようになってからすごく調子いいもの、いてくれないと困るよ」とまで言わせてしまって、申し訳なくてまたしくしく泣いた。


次に会うのは明後日の予定だが、Kさんの仕事は忙しくて、きっと無理をしてわたしに会いに来る。それを思うと、また涙が出てくる。

自分の感情の種類と量をコントロールすることが苦手だ。
友達に「エモさがダダ洩れだよね」と言われるのも無理はない。