安全地帯から覚悟なく誰かの大事なものに手を出そうとする人を心から軽蔑する。ずっと懸念していたことが、分かりやすく現実になった。地獄だなぁと思う。最初は怒れていたことが、悲しみになって、生理的に受け付けなくなった。見えているようにいろいろ分かってしまうことが、凶と出るのはいつものことで、見て見ぬふりが上手にできるようになりたいと思いつつ、それが出来ないからわたしはいつまでも一人なんだろう。見て見ぬふりをして欲しいときが自分にもあるのだから、ある程度は我慢をしてきたつもりだったが、自分の限界は、一人の力では超えることが出来ない。

新しい眼鏡を買った。クリアフレームで、わたしにしては大冒険。似合っているとはあまり思えない。見える世界は変わらないし、わたしの顔がちょっと変わったことに気付く人もいないだろう。しかし、段々と似合ってくる、という現象があるということを41歳のわたしは知っていて、それは生きていく上で大きな救いだ。
***
本当に疲れた。