ほとんど寒くならないまま冬が終わろうとしている。
春が長くて良いことなど何もないのに。
そもそも勤務先のフロアは夏でも冬でも暑い。春でも秋でも暑い。
ここで働き始めてからニットを着る機会がものすごく減った。徒歩で5分の通勤だから、分厚いコートも必要ない。
振り切ったように年中Tシャツの人がいるが、出来ることならわたしもそうしたい。

そうしないのは、デブだから暑いのだろうと思われたくないからだし、デブだから薄着に躊躇があるからだ。

痩せれば解決するのでは?と思うことが多すぎる人生だった。
過去形なのはもう諦めてしまっているからだろう。

***

人間ドックへ行った。

検査着を、サイズではなく一番ダサいデザインと色の組み合わせで選んだら、唯一無二の患者になって、注目を浴びた。

案内の人が遠くからでもすぐ見つけてくれて、例年よりもかなり早くまわれた気がする。