換気扇、ガス台、冷蔵庫を綺麗にした。
古い家でいろんな限界があるけれど、この家のことが好きだ。

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わたしをあっさり拒否した人が、今のこの状況について「良くも悪くも他人との関わりでしか生まれない何かが恋しい」というようなことを書いていて、
じゃあわたしのことを拒否しなくても良かったんじゃないんでしょうか、と思った。
「サキは受け皿が大きすぎる」と言われるのは、わたしが受け止めて欲しいからに過ぎないのだ、と気付いてから何年経っただろうか。

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わたしの家から徒歩30分くらいのところにあるコンビニで夜勤シフトで働いている「インターネットの友達」から、散歩の誘い。
徒歩圏内にいる友達は割といるはずだけれど、なかなか誘いづらかったので嬉しかった。

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毎日毎日眠っている。眠ってご飯を食べて、お風呂に入ってまた眠る。
久しぶりにきっちり生理が来て「律儀かよ」とツッコミを入れた。

「生きて会いましょう」とも思うが「死んで会いましょう」もありなのではないだろうか。
「もう死んでるんだもん、いいじゃん」とかなんとか言って、グイグイいってまた嫌われる気もするけれど。

あれ、急に冷たくなったなぁと思ったらインスタグラムに「恋人が撮ってくれたであろう自身の写真」がアップされ始めた。
だったらそう言えよ。
虫をはらう様に、彼への感情をペペっとした。うぬぼれんなよ。

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毎日すっぴんでいるのに、たくさん眠っているのに、肌が荒れている。そうかストレス、お前だったか。

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友人が自転車で新刊を届けてくれた。
会った瞬間「わたしはハグを我慢することを覚えたんだな」と思った。
八百屋で買った小さいスイカを進呈。初もの処女を奪った。
少しだけ一緒に散歩、汗をかいた。
いつか指輪を買った雑貨屋さんはお休みしていた。
ローソンでお金をおろしたが取り忘れていて(というか残高照会をしたつもりだった)、お兄さんが追いかけてくれた。
マクドナルドでエビフィレオのセットを買って食べ、昼寝をした。

自分が白和えが大好きだったことを思い出して作ってみたが豆腐の水切りが足りず、豆腐の和え物になった。
豚汁も作った。明日、サバを焼いて、一緒に食べよう。

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孤独が概念だけでなく、物理的なものになっていく感じがすごい。
感染リスクと家賃が高い東京に暮らすということについて考える。

わたしがわたしである限り、わたしは何も楽しくない。
取り戻すような自分もないし、6月に40歳にもなるし、あれ、ちょうどいいのでは?と思ってしまう。

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なにか書きたいけれどなにも書けない。
ずっと眠っていて、ずっと布団の中にいて、ずっと妄想をしている。

 

カラオケに行くと“本人映像”から選んで歌うわたしに、椎名林檎のMV集を送ってくれた。
Aさんは自分の特集が組まれている雑誌も入れてくれていた(発売されたとき、買わなくていいよ!あげるから!と言ってくれたが会えないまま今になった)。
アマゾンの箱を再利用、マッキーの太い方(先が斜めになっているやつ)で書かれたわたしの住所と名前が愛おしくて、これは捨てられないな。

夜型だ。今に始まったことではない。

朝方に眠りにつき、昼過ぎ、時には夕方に目を覚ます。
そのとき、世界がぐっと進んでいる感じが、たまらなく好きだ。
仕掛けておいた罠を確かめるような気持ちで起きている。

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わたしが一番恐れていることは、
人と会って良し、触って良し、どこへでも移動して良しとなったとき、
誰の優先順位にも挙がらないこと。

 

自分のことをまともだと思ってこんなことをする人よりも、気が狂っている人の方がいいですよ。
サキさんのことも面白がれないような、守りの強い人だったのでしょう。あとあとつまないですよ。
友人の言葉に心底救われた。


ひっそり生きるかひっそり死ぬかさえ、選べない。

泣きたいのに泣けないのは、血も涙もないのはわたしだからだ。