何の予定もない二連休だったが、体調不良でずっと眠っていた。

頭痛がひどく、何回も吐いた。前日に食べた安い牛肉を確認。吐くと分かり易く楽になり、自分が「入れ物」であることを実感。

ずっと「自分自身を減らすべきだ」と思っているのに、減らせていないどころかオーバーしている。

 

誰にも気遣うこともなくゲロゲロと音を立て吐きながら、課外授業で解剖をし、骨格標本を作った日のことを思い出す。

タヌキをお腹から切り裂き、皮を剥ぐ。骨に沿って、スプーンで肉をこそげ取る。

意外と綺麗に取れるので「まぐろの中落ちみたいですね」と言ったら苦笑された。

交通事故で死んでしまったタヌキたちだったが、内臓はとてもきれいで、胃の中もすっきりしていた。

アシカとトドもやったが、途中でどっちがどっちだか分からなくなったなぁ。

入れ物の自分がこんなにつらいというのに、中身のわたしはそんなことを思い出していた。