花があると写真がはかどるというのは、良い気づきだった。
花の魅力に気づいたのも、ここ3、4年のことだと思う。
相澤義和さんが「花の写真を撮るのはなぜか」という質問に「合法的に生殖器を写せるというのは大きい」と答えていて、息を飲んだのもつい先日だ。

いつだったかモテ男Hからもらった花器(多分めちゃくちゃ高価、真っ白でシンプルだが無印良品のものではないことがすぐ分かる)も、だいぶ使いこなせるようになり、もらった芍薬が朽ちてしまっても自分でお花を買おうと思う。

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家にいる時間でやろうと思っていて出来なかったことを書き出そうとしてやめた。
出来たことを書き出すのもやめた。
とりあえず今日の充実感を得るために、ヨウジヤマモトの白い革財布をシダーウッドオイルで磨いた。

仕事終わり、友人夫婦がやっているカフェへ行った。
「ほら、インスタでよく見かける、お皿にチョコでハッピーバースデーって書くやつ、わたしにもやってくれよ!」と言ってイラっとされた結果、主張強めに【40】と書かれて笑った。
どうもありがとう。
芍薬をもらった。ほとんどが蕾でこれからが楽しみ。

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昼前に起き、掃除洗濯をする。シャワーを浴びて、エアコンをつけた。
はっきりと身体が楽になるのを感じたので、今後エアコンは我慢しないことを決めた。
友人がプレゼントしてくれた真っ赤な琺瑯のポットでお湯を沸かして、ニコニコしながらコーヒーを淹れた。

Tさんがやってきて、わたしの顔をじっと見ている。
しつこいので「何を見ているの?」と聞くと「鼻の下の毛穴です」というのでぶっ飛ばした。

「お誕生日おめでとう」は毎年ブレることなく嬉しい。
そして「これからもよろしくね」は年々嬉しさが増している。

なぜか生まれた時からずっと、誕生日の朝の寝顔を撮られている。
主に母が撮ってくれていて、恋人がいるときは恋人が、一人のときは自分で(その場合100パーセントやらせなのだが)。

昨日の夜は長風呂をし、新しいトリートメントをおろした。全身の毛を丁寧に剃って、泡立てるのにひと手間かかるパウダー洗顔料で顔を洗った。
ゆっくり化粧水をしみこませ、パックをして、リファで耳下をぐりぐりとして39歳のわたしを終了させる。
39歳のわたしの方が、40歳のわたしより命が短いし疲れているから、優しくする必要がある。

0時には、元恋人や遠くに住む友人、近くに住む友人が連絡をくれた。
わたしは毎年ツイッターに同じことをつぶやく。
「6月4日、誕生日です。(有名日本人作家)さん、(有名外国人女優)さんもおめでとうございます」。
もう5年以上になるけれど、今年は初めてご本人が「いいね」をくれた。
分かりやすく幸先が良くて笑ってしまう。ありがとうございます。

久しぶりに出社しての仕事。
そして30代最後の仕事。


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いい身体だなぁ、いい表情だなぁ、いい声だなぁ、と思うAV女優がいて、彼女の単体作品のサンプル動画をよく見ていた。
よく見過ぎなので、これ以上無料では申し訳ないと思って、初めて会員登録をして高評価ボタンを押したのち、購入、ダウンロードした。


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いろいろなことがある。うなじのあたりに血がべっとりとついているような感覚だ。
その血はわたしのものでもあるし、誰かのものでもある。この血を何も考えずに拭ってはいけない、そもそも拭えるもなのか、そんなことを考えている。

 

同僚から借りた星野源のライブDVDがとても良かった。
悔しい気持ち。この気持ちの根源が分かっているからなお悔しい。

わたしは面白いものを見ても面白くないものを見ても落ち込む。

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6月からのことがちょっとずつ決まってきて、予想通りに憂鬱だし「今まで時間あったのに何してたんだろう」の負のループにハマった。
おからパウダーでパンを作り、サンドイッチにして美味しく食べた。

 

少し前、ツイッターでプチバズりが起こった。
友達が面白がって「なんか宣伝しなくちゃ」と言う。
「なんもねぇな。死んでほしい男のリストでもあげとくか」。

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21世紀になってもまっすぐに線を引くことさえ出来なかったんだ。そりゃ様々なことを諦めるさ。

「沖縄料理食べたい。可愛くなって世界征服したい」
ゴーヤーチャンプルーなら作れるよ。僕の世界は征服してくれて構わんよ」
「やった! 食べさせてくれたまえ」
「噛むのは自分でしてくださいますか」
「仕方なかろう」
「コーヒーも淹れますよ」
「やった!」
「口移しにする?」
「きもっ」
「おい」。

あらゆる茶番で世界が成立すれば、どんなにいいだろう。

昨日付の日記、なにか変なことを書いただろうか。

いつもの10倍以上のアクセスがあった。更新のタイミングかな。
どこから辿り着いてくださってるのだろう。
兎にも角にも、ありがとうございます。

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ブルーインパルスの跡。白旗、もしくは狼煙に見えた。

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