サカナ

昨日はしにたいしにたいと平仮名で言っていた男が今日はギターを弾きたくさんの友達と歌っているということはよくあることである。
わたしはギターを弾くことも出来ないし、たくさんの友達もいないけれど、しななくて良かったねと思える。わたしはそこにいないけれど、わたしはあなたが好きだから。いまはまだ大丈夫。
自己顕示欲の受け皿としてのわたし。

今日は、山下澄人作・飴屋法水演出の公演『を待ちながら』を見た。おでんを食べ、コーヒーを飲んだ。
話題は「シャンプー遍路のゴールはパンテーン」「味の素を初めて買おうと思う」「わたしたちがツイキャスをやったなら」。
小説や歌詞についての話もした。わたしの今のこのセンス(良い悪いではなく)は「苦しい苦しい修行をして身に付けたものなのだから、もう仕方のないことなんだよ」と言われ、なんだか納得してしまった。
しなないために、いろいろなものを読んで、見てきたんだ。書きもしたし、やってもみた。わたしをなめるな、と密かに思ってもいいんだ。

雨が降ってきたのでローソンで傘をSuicaで買い、歩いて帰る。
今夜の雨は、小さな池の鯉のにおいがした。