職場に限界を感じている。
ローカルルールが多すぎて、5年ほど勤めてやっと感覚が掴めてきたところだけれど、上司のあり得なさが加速していて追いつけない。
出来ることが増えていくのが、嬉しくない。「損している」という思考になってしまうのが悲しい。
労働力の搾取、というのはこういう風に起こるんだな。

Tさんは「じゃぁ、辞めちゃえば」とは絶対言わない。そういうところが好き。
「じゃぁ、辞めちゃえば、って言ってもいい?」とは言う。そういうところが好き。

医療ドラマが好きなのは、どうしたって「身体」が関わってくるからなのかもしれない。

久しぶりに胃カメラを飲んだ。
鎮静剤を使用しない場合はモニターで自分の胃の中をリアルタイムに観察することができるというので迷わずそちらを選択。ものすごく面白くて、ずっと見ていたかった。
終わった後「面白かった…です…」と呟いたら、医師と看護師に「はぁっ?!」とびっくりされた。
わたしが痛みに強いのと、病状が深刻なものでないから「面白かった」と言えるのであって、幸せなことだと思った。

ものすごい片頭痛
左目の奥から額まで、思い浮かぶのはドラクエの毒の沼。
近づいている台風には「元恋人たち」と名付けようか。
わたしの身体はめちゃくちゃメンヘラだ。
なんでこんなに痛いんだ、誰かに呪われてるのかな。そうか、わたしは知らないうちに誰かの親を殺してしまったんだろう、そう思うと納得だ、甘んじて受け入れなくてはならない。
「サキなりのアンガーマネージメントか?」。

炎天下の中、すっかり忘れていた支払いをしにコンビニへ行く。
その名も「ZOZOツケ払い」。
仕事場へ戻る途中、またYさんと遭遇。
「しわしわのピカチュウがいると思ったらサキちゃんだったわ」。
Yさんの例えはいつも面白いし納得感もあるし、しわしわのピカチュウはめちゃくちゃ可愛いので、とても嬉しい。

「今日の夜、あいてる? ドライブして、よく分からない中華屋とか行かない?」。

 


仕事後の更にしわしわのわたしをピックアップしてくれた。車内は程よく冷えている。
「南か、北か? どっちにする?」「少しでも涼しい方へ……北へ、北へ向かってくれますか」「かしこまりました」。
Yさんはアイスコーヒーとレモネード、サンドイッチとクッキーを用意してくれていた。
「サキちゃんがしわしわな上、ペコペコだったら困るからねぇ」。
しばらくドライブをして、言葉通り、よく分からないそのへんの中華屋へ入った。

しゅうまいがとても美味しかった。

久しぶりに友人2人とわたしで会い、たくさん喋った。
「サキは最終的に自分を信じている感じがするよ」と言われ、反応として合っているのかは分からないがとても照れた。
「不健全なのに自傷をしない感じがとてもあるね」
「あ、それはそう、わたしね、調子悪くなることが一番怖いし嫌なの。だからしない」
「なるほど!」
「小さい頃からアトピーだったし、体力もないし、自分が快適でいることにすごく執着があるんだよね、だから絶対死ねる自殺はあり得るけど、自傷はないと思う」
「超納得」
「お酒もさ、飲むと調子悪くなるのが嫌なんだよそれだけ」
「超納得」
「ただただ、快楽主義者なのかも」
「超納得」。

コンドームみたいなパッケージのワイン(ノンアルコ―ル)を飲む。とても美味しい。
わたしはずっと「酒も飲めないでよく生きてこれたな」と思っていたけれど、
それは間違いで「酒が飲めないから生きてこれたんだ」ということがまた実感を伴って分かった。


身体についてよく考える。
身体性がないもの、排除した考え方がどうしても受け付けないのは、自分の存在は身体ありきだという実感があって、前提としているからだろう。

それを上記の友達は感じ取ってくれたのだと思う。

そう考えれば「セックスに重きを置きすぎる」は当然の結果だな。

ある人に「わたしはこれからも恋愛もしたいしセックスもしたいよ」と言ったら「だったらもっと焦らなくちゃ!いくら可愛くて若く見えても、どんどん出会いも減っていくよ」とクソリプみたいな返事が来て心底驚き、すみやかにブロックした。

お弁当を持ってきていない日のランチは「自分じゃ作れないもの」を買うようにしている。
あまり胃の調子が良くないくせに生魚が食べたくて、スーパーのお寿司コーナーでじっとりしているとこをYさんに見られていた。
「トランペットを欲しがっている子どもがいるなーと思った(ら、寿司を食べたがっているサキちゃんでした)」と、ラインが来て、びっくりしてキョロキョロしていたら「ぼっちゃん、買ってあげようか?」と声がした。
「スーパーのじゃなくて、あそこの寿司屋の持ち帰りにしたら?というか今日の夜一緒に寿司食いに行かない?」。

仕事終わりに待ち合わせ。
お盆だからか、お寿司屋さんは混んでいて、結局持ち帰りにした。
Yさんのお家に行くのは久しぶりだったが、物は多いのにごちゃごちゃしていなくて、とても理想的。

「Yさん、学生のときからパソコンとかノートとかにステッカーをおしゃれに貼れるタイプだったでしょう」「ははは、なにそれ?」。

ささっと酢の物とだし巻き卵を作ってくれて、最高の寿司パーティーになった。
わたしにはノンアルコールビールを出してくれたので、「常備してるの? Yさんアルコール控えてるの?」と聞いたら「サキちゃん用だよ」とニコッと笑った。


髪を切った。なんだか変化が欲しくて短くしてしまい、少しだけ後悔している。
わたしは髪が伸びることを知っているので大きな地獄ではない。
しかし伸びることにある程度の時間がかかることも知っているので、輪郭のはっきりした地獄である。
地獄は形を越え、付きまとうものだ。たとえ天国にいたとしても。


***


●●●と交流のある(というか一時期関係があったんじゃないかと思う)某モデルが、SNSに同棲をし始めた恋人との日々をアップしている。
彼女が料理している台所が、●●●の家ではないことがはっきり分かってホッとした。
わたしが●●●のことを吹っ切る日が来るとしたら、次に大きな恋愛をしたときではなく、それを失ったときだろう。


***


大学時代から仲の良い女の子たちが全員結婚した。