我が家のサンタさんへのクリスマスプレゼントのリクエスト方法は、少し変わっていた。
だいたいクリスマスの一カ月くらい前から、毎日、夜寝る前にベランダに出て「サンタさーーーーーん、●●が欲しいですーーー!」と空に向かって大きな声で叫んで伝えていたのだ。
物心ついたときには、この方法でリクエストさせられていたので、結構な年数、わたしは叫んでいた。
成長と共に「微妙に違うものと勘違いされたら困るな」と心配したり、途中で欲しいものが変わって焦ったり、サンタさんに媚を売ることを覚えたりした。
子どもが寝る前の時間だから、そんな遅い時間ではなかったはずだけど、普通に近所迷惑だったのでは、とも思う。しかも毎日……実際はサンタさんすぐそこにいるし(ていうか暖かい屋内に)、1回で伝わるし。
父母は、やっぱりちょっと変わっているなぁと思う。