久しぶりの友達Kと会った。1年半ぶりだっただろうか。
以前の会社で一緒だった、引くほどおしゃれで優しくてモテる男。
渋谷でカジュアルなフレンチを食べ、ホテルのラウンジでお茶をした。
レストランからホテルまでの距離も含め、さすがのコースだった。
この間に手を繋いでキスをして、じゃぁお茶して部屋が空いていたら泊まっちゃおっか、なんて流れになるのに「とてもいい距離」。
だけれど、手も繋がないし、キスもしない。
その昔、一度だけ「手を繋ぎたい」と言ったら「うん、僕も繋ぎたかった」と言ってすぐにぎゅっと手を奪ってくれて九段下を歩いたことがあったが、
お互い、それ以上はない相手だ。それが不思議でもなんでもない関係。
●●●のことを一通り聞いてもらった。
爆笑しながら「相変わらずだね、負けたわ」と言われ、そうか、やっぱりこれは面白い話なんだよな、と再度認識。
わたしはいつも、面白さに首を絞められているな。いい加減、死ねればいいのにな。
死ねないわたしは、もう会えない男からもらった花を、今日Kにもらった花瓶に挿し、眠りについた。

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母親に会う。この世で一番好きな人。一緒のタイミングで死にたいなぁ。

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ジェーン・スーのラジオをクラウドで聴く。相談コーナーで身につまされる。
そう、●●●は、何も考えてないんだよ。わたしが彼の特別になることもないんだよ。