鍋いっぱいに鍋を作るため(禅問答感ある)、白菜大根ネギ春菊キノコ類豚肉を買い込み、背負ってエレベーターなし4階の誰もいない我が家に帰る。
無意識に「○にたい…」と声に出していた。
そうだよな、毎日毎日玄関ドアの内側に貼り付けている鏡に映るわたしは「○にたい」と声に出していそうな表情だったもの。
しいたけの軸を細かく切ったものと少量の水、茅乃舎の出汁パックを入れる。弱火にかけつつ、その他の野菜も切り、どんどん入れていく。
しょうがの甘酢漬けも千切りにしてたくさん入れる。大根の半分はすりおろす。
そうして、鍋いっぱいの鍋ができる。
わたしを死に追いやろうとするものは、荷物が重くても持ってくれる人がいないことではなく、大根をすりおろしてくれる人がいないことでもない。
あなたに話が通じないこと。ただそれだけ。