久しぶりに明晰夢を見た。
いつもならそれを楽しむのだが、ぐっすり眠りたかったのでどうしたものかと考えた。
明晰夢変換所】というパチンコの換金所のようなところを自分で設定し、そこへ訪れる。「あの、後日に変換できますか」と透明の小さなケースに入った“なにか”と会員証を差し出した。変換には料金はかからないが、記録を残すのがルールのようだ。
帰り道、すっと意識が飛んで、たぶん、深い眠りに落ちた。
翌朝。「わたし、寝言すごかった?」「いや、全然」。


***


Bさんからご飯のお誘いがあった。いま会ったら死ぬほど甘えてしまうな、家に来ませんかとか口走ってしまう、なんならキスを受け入れてしまうな、という危険を感じて、Kさんも誘ってみませんか、と返信をした。

KさんはBさんの仕事相手であり、たまたまわたしと共通の友人もいる。
Bさんは、すぐにKさんに連絡を取ってくれた。「二人きりがいい」なんてことは絶対言わないのだ。勝手だが、それが寂しくもあり、ありがたくもある。