ずっといいなぁ大好きだなぁと思っていた人が結婚する。
出会ったときのその人は、恋人の仕事相手で、なおかつ仲良くなれそうな女の子の恋人だった。
時間がたって、わたしもその人も恋人と別れたが、わたしはアプローチできないままだった。
会ったのはほんの数回で、二人きりになったこともない。なのにずっといいなぁ大好きだなぁと思っていた。
「ご結婚が決まる前に、二人で飲みたかったです」とメールした。勇気がいることだった。
「飲みましょう。決まっていても決まっていなくてもあまり変わりません」という返信が来てしまったので、あぁ、最初からわたしは対象外だからね、としょんぼりした。
「変わらないなんて言わないでください(乙女心)」
「旦那さんには変わってほしいものですか? 激変して、いきなり家庭人になったらこわくないですか?」と返ってきて、ええぇぇ全然意味通じてない! と愕然とした。
もういいや、と思って「わたしは単純に、Aさんがわたしの旦那さんになる確率が低くなった(ていうか0)のが悲しいだけです」と送った。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」「モテに慣れてなさすぎて、その気持ちをキャッチできなかった(動揺)」。
Aさんらしいな、と思った。気持ちが溢れてきて、切なくなって、
これ以上マジな雰囲気を出してはならぬと思い「その動揺でご飯が食べられます」と、わけのわからない返信をした。
だからダメなんだよ、わたしは。

そのあとしばらくやりとりをした。やっぱりいいなぁ大好きだ なぁと思った。
なにも変わらないということに傷つくなんて自分勝手すぎるけれど、Aさん、わたしあなたに会いたいです。

宙浮いた失恋は、とてもとても、とても悲しい。